- クレーン
- ビケ足場
- 足場
- 重機
2020/03/30
ベテラン足場職人・トシさんが解説!クレーンで足場材を運ぶ特殊現場を紹介します
「塗替え道場」が配信している「塗替えTV」の動画から「重機を使用した足場」の動画をご紹介しま~す!
今回は足場動画の紹介です。
重機を使って足場材を吊り上げていく職人技をご覧ください!
気になる動画はこちら!
↓↓↓
ピケ足場でめずらしく重機【35t】を使用して足場を組みました!
毎日、配信していますので、ぜひチャンネル登録よろしく~!
足場の種類
今回の現場は7階建てのマンション。
出演はミッチーこと足場班職長の寺道くん!
そして、ベテラン足場職人トシさんとベトナム人のフィンくんの三人です。
フィンくんは普段はシーリング班で仕事をしているのですが、全部できるスペシャリスト職人!
応援で来てもらいました~。
クレーンのオペレーターを合わせて、4人で現場を回します。
重機を使用した現場ってなかなかありませんので、珍しいのですよ。
なぜ、重機を使用しているかというと、この建物は真ん中が吹き抜けになっているのです。
足場を組んでいるのが内部なので、足場材を入れることができない!
なので、上からクレーンを使用して足場材の出し入れをするのですね。
トシさんの役目は建物の外に止まっているクレーンのオペレーターと無線でやり取りして、足場材を出し入れする指示をすること。
共同作業で進めていきます。
楽しみですね!
では早速まいりましょう!ご安全に~!
バラシと吊り上げの手順
中に入ってきました。
ミッチーは中でバラシ、トシさんとフィンくんは屋上作業です。
今、ミッチーは4階部分のバラシを行っています。
本当に中に組んでいるのですね。
ミッチーがバラシをしているのは珍しいです。
じっくりご覧ください!
さすが、手際が良いですよね~。
無駄がない動きでとても見ていて気持ちがいい!
大概、喋っていると集中できなくて仕事が遅くなりがちですが、ミッチーは喋る方が効率UP!
サクサクと進んで、動画再生回数も伸びますね~!
ここでちょっと早送り。
あっという間にバラシ終わりました。
これでどうするのかいうと、クレーンで上から吊り上げます。
一通り、ある程度キリの良いところまでバラしたら吊り上げ開始です!
柱は柱だけ単体で吊り上げ、小物はカゴに乗せて吊り上げします。
吊り上げた先の屋上でも別で作業がありますので、それも考えてバラしていくそうですよ。
屋上にいるトシさんに合図を送ると、クレーンの先に付いたワイヤーを下ろしてくれます。
呼んでみましょ~。
トシく~ん!
ひょっこりトシさんが顔を出しました。
ワイヤーが下がってきます。
このワイヤーの先が輪になっていて、足場材を潜らせて両端に掛けると準備完了。
上からトシさんとフィンくんが見守っています。
合図をすると、ゆっくり上がっていきますよ。
そして、上がっている間に次のバラシ作業を開始。
次のカゴが来る前に作業を進めておきます。
11段の足場をミッチーが一人でバラシています。
さすが職長!仕事が早いですね。
さあ、カゴが到着しました!
ここに単管ブラケットなどの小物をどんどん入れればOK。
上がりま~す!
おっと、ここで忘れ物。柱を一本入れ忘れです…。
屋上での作業
ここで屋上のトシさんに解説してもらいましょう。
中に足場材を下ろす時の注意点です。
長物だけ真っすぐ下ろしたいけど、風などでクレーンの先端がブレたりします。
ワイヤーの先端のフックを下ろせば下すほど、ワイヤーは長くなり、振り子のように振られてしまうのです。
揺れを止めることはできないのでとても危険!
風を止めることはできませんからね。
そういったことに注意しながら作業を進めます。
トシさんは動画用に解説してくれて、カメラマンとも話していますが、クレーンのオペレーターにも無線で指示を送っているのですよ。
サラッとやっていますが、これ絶対大変ですよね。
さすがトシさんです!
連携取りながらきっちり作業しています。
次は一階での作業です。
一階での作業
さて、一階での作業になります。
トシさんが効率よくできるように片づけをしてくれているのです。
防水を施している床を傷つかないように、しっかり養生もされていますね。
ただ足場材を置いているだけのように見えますが、ちゃんと考えられて置かれているのですよ。
地面に足場材をペタッと置いてしまうと、ワイヤーを潜らせることができません。
なので、手すりを下に置いてその上に材料を積んで浮かしているのです。
さすが「出来る男」の仕事は違いますね!
そして、トシさんとミッチーが二人で作業をしている動画はあまりないのでレアですよ。
以前、ミッチーがトシさんにドッキリを仕掛けたら、ドッキリじゃなくなってしまって…。
ミッチーは少々、トラウマのようです(笑)
ここでトシさんの数々の華やかな現場経験が明らかに!
今回のような重機を使用した現場には良く行くそうです。
足場メインで今はやっていますが、昔は「鉄骨建方」や「橋桁」などやっていたそうですよ!
鉄骨建方は鉄骨で建物の骨組みを作ることで、橋桁とは橋脚の上に設置する橋の土台。
かなりの大規模工事ですね!
橋まで手掛けているなんてさすがトシさん!格好いいです!
何といってもやればできる子です!
話しているうちにあらかた、片づけができていますね。
レッカー作業の時は、荷物を吊り上げる回数をどれだけ最小限にして早く作業が進むかが大事だそうです。
効率最優先で行います。
キレイにまとまったので、これらの足場材は3回で上げますよ。
荷揚げ開始!
ここで注意すべきことは、吊り上げる荷物の中心にクレーンの先端を合わせていくこと。
ワイヤーをかけて吊り上げた時にクレーンの先端が全然違う位置にあると、ギュッと持ち上がった瞬間に振れてしまうのです。
下にいる人もとても危険です!
そうならないために荷物を空中に少し浮かした時点で、荷がちゃんと吊れているかどうか、荷崩れを起こさないかどうかを確かめることです。
これを「地切り」といいます。
次々上がって、最後のカゴを残すのみ!
そして全部、屋上に集まりました。
今度はこれを外に止まっているトラックに降ろします。
ちなみに、このような作業をする時は有資格者しかできません。
トシさんはもちろん有資格者です!
キレイに重ねられた柱を持ち上げていきます。
これ1つで1t半(1500Kg)!
1t半を吊り上げて、下のトラックに降ろします。
圧巻ですね!
今までは輪を足場材の下に入れて吊っていましたが、「蛇口」という輪っかを足場材の先端に掛けて上げます。
吊る物によっていろいろ手法があるのですね。
高速でGO!
下にはミッチーがトラックで待っています。
ワイヤーを外して次はカゴです。
最後の積荷が来ました。これで全て完了です!
オペさんも初登場。
お疲れ様でした!
まとめ&おまけ
これで作業が完了です。
最後、どうしてもいいたいことがあります!
なんとなく作業しているように見える足場班ですが、全部荷の置き方を考えながら効率よくできるように作業している!
計算されて作業は行われているのです!
無線でオペさんに指示を出しながら、解説もしてくれていたのでトシさんは本当に大変だったと思います。
でも、きっちり仕事終わりましたね。さすがです!
そして何より大事なことは「積荷の下には入るな!」です!
お疲れ様でした!
おまけはクレーン車の回転灯について。
積荷の重さで回転灯の色が変わります。
赤・黄・緑と信号と同じく、積荷がギリギリだと赤が点灯しますよ。
ためになりますね!
次回は「塗料の種類」についてご紹介していきます!
塗料っていっぱい種類あるけど何が違うの?
定番のものから最新のものまでご紹介です。
お楽しみに~☆
また見てね~。