ただ「塗る」だけではなく、
家を守るために「塗る」。
完全自社職人として直接施工している塗替え道場が、塗装で家を守るために必要なことをお伝えします。
塗装で家を守るためには、外壁塗装をする職人の腕はもちろん、
シーリング工事などの普段目に見えない部分をしっかりと確認することが大切です。
シーリング工事は、
大きく分けて2種類のやり方があります。
塗替え道場では、古いシーリングの上からそのまま施工する「増し打ち」ではなく、古いシーリングをキレイに剥がして新しいシーリングを施工する「打ち替え」をオススメしています。
しっかりと時間をかけて施工をすることで家を守り、雨漏りを防ぐことに繋がるのです。
サイディングボードは気温によって伸び縮みするため、直射日光や大雨、排気ガスが原因でシーリングに負担がかかり、破断や割れを引き起こす可能性があります。
それが原因でシーリング自体の防水機能も失われ、外壁内部に雨水が侵入してしまいます。
増し打ち
現状ある古いシーリングを
撤去せずに
上から増し打ちをする。
打ち替え
現状ある古いシーリングを
撤去し、新しいシーリングに
打ち替える。
「安くできる」と言う業者は、シーリングの「打ち替え」ではなく、「増し打ち」をするということが多いです。打ち替えよりも施工の手間や人員が少なくて済むため、他社よりも安く提供できるということは言うまでもありません。なので、施工業者にはまず増し打ちか打ち替えどちらの施工を行うか質問することをオススメします。
たくさん種類があるシーリング材。
シーリング材といっても、ホームセンターなどで販売されているものから、プロが使用する取り扱いの難しい塗料まで、塗料と同じくたくさん種類があります。その中でも安くて粗悪な材料を使用し、「工事を格安でできます」とうたっている業者もいるため、きちんと確認し、見極める必要があります。
普通、シーリング材には外壁用、室内用があり、それぞれの性能を損なわないように設計されています。
市販されているようなカートリッジに入ったものではなく、専門業者が使用するドラム式のかくはん機を使用している業者を選ぶことで、プロによる施工かどうか見極めることができます。
シーリングの打ち替えを業者に依頼する際、
「二面接着」か「三面接着」なのか、必ず注意した方がいいです。
外壁は天候条件や地震などの振動によって外壁と外壁のつなぎ目が伸縮します。そのため、接着させるシーリング材も伸縮性を持たせる必要があるのです。
塗替え道場では基本的に、シーリング材を外壁だけに接着する二面接着で施工を行っており、外壁の伸縮に応じてシーリング材も伸縮して剝がれにくく、耐久性の高い壁となります。
壁の上から見た断面図
ハットジョイナー
ボード類の継目やボードとサッシなど付帯物との合わせ目に用いる建築用部材。
その形がハット(帽子)に似ているためハットジョイナーの名称がついた。
シール材の三面接着を防止し、ボンドブレーカー(シール材の絶縁体)としてPPシートや薄いスチロールを貼り付けたものもある。
ボンドブレーカー
ボンドブレーカーは、目地底(底面)へのシーリング材の接着防止のために貼り付ける特殊テープです。
クラフト紙、ポリプロピレンフィルムなどの特殊テープが使用されます。
三面接着は構造上、動きの少ない誘発目的や窓周りなどに施工することが多いのですが、つなぎ目に施工をするとつなぎ目の底に接着しやすくなり、施工したシーリング材が伸縮に耐えきれず剝がれたりヒビ割れを起こしてしまう可能性があります。
図のように三面接着になってしまうとシーリング自体が動かなくなり、本来の力が発揮できずに劣化スピードが速くなってしまいます。二面接着であれば外壁の動きに追随ができるため、壁のシーリングを行う際は注意しましょう。
シーリング
工事の工程
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01.シーリング専用の撹拌機にてシーリング材の撹拌
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02.専用のシーリング器具
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03.シーリングの撤去
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04.ボンドブレーカーの補填
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05.プライマーでの下地処理
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06.シーリングの打ち替え
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07.シーリングならし
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08.テープはがし
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09.シーリング打ち替え完了
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01.シーリング専用の撹拌機にてシーリング材の撹拌
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02.専用のシーリング器具
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03.シーリングの撤去
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04.ボンドブレーカーの補填
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05.プライマーでの下地処理
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06.シーリングの打ち替え
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07.シーリングならし
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08.テープはがし
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09.シーリング打ち替え完了
外壁塗装は毎年行うものではなく10~15年に一度の工事です。
安心できる施工力・適正な価格を兼ね揃えた業者を選ぶことが
「塗装で家を守る」ことに繋がっていきます。
お客様より「シーリングを自分で打ち替えたい」とご相談をいただくこともありますが、必ずプロに依頼をしていただきたいです。
シーリング材の種類によっては塗料の乗らないものや用途の違うものなど、様々な種類があります。そのため、間違った施工方法でシーリングを行った後、私たちのような業者にご依頼いただいたとしても、撤去費用が別途かかってしまうことになるため、余分な出費がかさまないよう、注意が必要です。