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2019/05/19
防水工事に最適な時期は?~施工は気候が良い時に!~
施工には最適な時期とメンテナンスの目安間隔がある
防水施工の種類やよくある雨漏り箇所などをお伝えしてきていますが防水のこと、だいぶ分かってきましたよね~?
漏水を見つけた時に、最初に見るべきポイントを押さえておけば、手遅れにならずに原因を探ることができます。
「水が染み出ている!」
「雨漏りしてきた!」
こんな、突発的なアクシデントの場合はすぐに業者依頼をしてくださいね!
しかし、「そろそろ塗り替えかも…」という、メンテナンスはいつ頃行えばいいのでしょうか?
「今でなくてもいいけど…」と思っているのなら、最適な時期があります!
最適な時期に行うことで、快適に過ごすことができるのですよ。
時期とメンテナンスの間隔をお伝えしてきます。
1年間で最も防水に適した時期がある?
急に雨漏りしてきた時のようなアクシデントが無い限りは、施工してからの経過年数や目視で分かる劣化が目立ってきたらメンテナンスのタイミング。
「そろそろかな」、と思ったらすぐ業者依頼をしたいところではありますが、雨漏りなどの「今すぐどうにかしたい!」と言う状況でなければ、時期を考えてみてください。
今の季節は夏?冬?
雪が降るほど寒いとか、とんでもなく酷暑ではないですか?
雨が降る梅雨時、台風が頻繁に発生しやすい季節ではないですか?
防水工事は建物を雨水から守るために行う施工ですよね。
なので、適した季節や天候があるのです。
猛暑日が続くような夏、雪が降りそうな極寒の冬。
これは普段の生活も過ごしにくい季節ですから、施工者も大変です。
とても、適した時期とは言い難いですよね。
では、暑くてもダメ、寒くてもダメな理由は?
それは使用する防水材料に関係があります。
FRPやウレタン防水などの塗膜防水は防水塗料を塗って、防水層を作っていきます。
覚えていますか?
何層も重ねて、層を厚くしていく施工ですね。
被膜防水は乾燥させる工程が必ずあります。
この「乾燥させる」という工程が季節に左右されるのです。
寒いと雪が降るほど気温が下がることがありますよね。
そうなると材料が凍る可能性があります。
なんと、冬は乾燥する前に凍結してしまうことがあるのです!
暑い時はどうでしょうか?
また、夏は暑さでシート防水の材料が伸びてしまうことがあります!
暑くても寒くても材料が硬化しなかったり、伸びたり、やり直したりと、上手くいかないのです。
やはり適度な温度下で行うのがいいのですね。
現在の材料はそういったことも、ちゃんと加味されているので暑い寒いで施工できないようなことはないそうです。
しかし、人の手で行う施工ですので、極端な気象状況で行うのは大変だと思いませんか?
また、湿度の強い梅雨時期、強風の台風が頻繁に来る初秋も適してはいません。
「じゃあ、いつだったらいいの?」
それは春と秋。
人も過ごしやすい気候の季節ですよね~。
覚えやすくて分かりやすい!
しかし、日本列島は南北に長~い島国なので、地方・地域により差がでるものなのです。
地域によって湿度や温度が違いますので、良く考慮し施工を行えるように業者に相談をしてみましょう。
防水をやり替える期間はどれくらい?
ちょうど良い季節と気候は分かりましたね。
では、目立った劣化も無く、雨漏りもしてない時のメンテナンスはどうすればいいでしょうか。
目安がありますが、それは何だと思いますか?
前回の「雨漏りしやすい場所」でもチラッと出てきましたよ~。
それは「施工年数」です。
1つの目安となるのがこの施工年数なので、防水工事を行ってどのぐらいの年月が経っているのかを、思い出してみましょう!
一般的にFRP防水・ウレタン防水は約10年、シート防水は約15年の寿命です。
これはあくまで目安になので、これ以上の長い期間使用できることも、もちろんあります。
逆に、これ以下の期間で再施工、というケースも。
環境や使用条件により前後はしますが、だいたいこのぐらいで「そろそろかな」と、覚えておいてください。
もちろん、目視で分かる劣化が生じている時はメンテナンスをしなければなりませんよ。
放置が一番、家屋を傷めますので、見つけたらすぐ対処しましょう。
そして、塗膜防水のFRP・ウレタン防水は上からトップコートを塗布し完成させるものです。
防水層自体の寿命は10~15年ですが、このトップコートは5年ぐらいで塗り替える必要があります。
紫外線にとても弱いので、専用のトップコートで保護をするのです。
トップコート自体には防水性能はなく、保護をするのが目的。
上からトップコートをしておかないと、脆くなり防水層が劣化してしまいますよ!
金額を考えると、トップコートの塗り替えと再施工では差があります。
きちんとメンテナンス時にトップコートの塗り替えをすることで、施工金額を押さえることができますよ。
このトップコートも5年ぐらいを目安に塗り替えとなりますが、10年ぐらい耐久性のあるフッ素性のものや、遮熱効果がある製品もあります。
通常の物より割高ですが、メンテナンスの回数や施工場所の環境などを見て業者に相談してみましょう。
長い目で見ると、こちらの方がコストを抑えられるかもしれませんよ。
特に遮熱効果のあるトップコートは光熱費の削減にもなります。
検討してみてもいいですね。
また、シート防水にも保護目的のトップコートがあります。
塗膜防水と同じで、5年ぐらいのスパンでの塗り替えで防水層の寿命を延ばせますよ。
メンテナンス時にはトップコートの塗り替えで済むのか、はたまた再施工なのかをよく見るのが大切です。
費用を抑えるためにも、時期などを見ながら上手にコストダウンして建物を長持ちさせましょう。
もし費用に不安を感じたら、見積を取って業者に相談するのが改善策です。
もしかして自分でできる?!DIY補修
時期やメンテナンス期間で一番気になるのは「コスト」と「時間」ではありませんか?
「シート防水の端っこがめくれている」
「ウレタン防水のあちこちに穴が空いている」
こういった劣化を発見したらすぐに対処したいものですが、なかなか忙しくてできない方も多いですよね。
しかし、そのまま見て見ぬふりをしていても、劣化は進む一方で良くなることはありません。
自然治癒する「傷」とは違い、悪くなることはあっても完治することはない「虫歯」と一緒ですよ!
放っておいてはいけません。
「工事のために仕事を休むことはできない」
「修繕費用がない」
こういったお悩みは、いつも付きもの。
ちょっとした穴のために業者を呼んで、見積を出してもらって工事をするのは大変そうだな~、と思いますよね。
来年が10年目だからその時にしようと思っていた、なんて時に小さな劣化を見つけてしまって気になる…。
そんな時に応急処置として自分で補修をする、という方法があります。
ウレタン防水ならば、ホームセンターなどで材料が手に入るのですよ。
これを使ってDIYすることができます。
インターネットでも購入可能です。
FRP防水は「材料が手に入りにくくて扱いにくい」、「素人が施工するには難しすぎる」、といったことがありますので使いやすいウレタン防水がおすすめです。
塗るポイントは4つ!
・ムラが出ないように塗る
・古い防水被膜を剥がしてから塗る
・よく乾燥させる
・使用量を守る
素人が行うことですので、完ぺきに仕上げることはできないと思いますが最低限、この4つのポイントを守れば上手くいくと思います。
しかし、これはあくまで応急処置。
とりあえずDIYでしのぐことはできますが、見た目がキレイでも施工自体が上手くできているかは分かりませんよ。
知らない間に漏水していた、ということにならないように。
然るべき時がきたら、時期を見て必ず業者にメンテナンスを依頼しましょう!
防水の最適時期のお話でした☆
次回は「防水施工はどこに頼むべき?」をお送りしま~す。