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2019/05/15

雨漏りしやすい場所がある?!~セルフチェックもできる確認ポイント~

一番雨漏りするのはどこ?

どの防水工事もきちんと施工されていれば雨漏りを防げますが、経年劣化などで雨漏りしてくるのは仕方のないこと。

漏水している以上は原因を突き止めて補修をしなければなりませんね。

放置していても被害はひどくなる一方!

そのままにしていても、直ることはありませんので無かったことにはできませんよ。

見つけたら、速やかに処置をしなければ大切な家屋が傷む一方です。

では、どのような場所から雨漏りはしていくのでしょうか。

実は、雨漏りしやすい場所というのがあります。

その場所を最初に疑うことで早期発見ができて、大規模な補修になる前に着工することができるのです。

定期的な点検を行うこと、劣化の進行具合をストップさせることができますよ。

早めに劣化を把握して、補修費用を抑えましょう。

しかし、いきなり点検となっても素人には判断しかねますよねー?

「どこを見ればいいか分からない」

「劣化しているのかどうか見ても分からない」

そんな時に役立つポイントをご紹介します!

目安になるポイントを押さえてさっそく確認してみましょう。

 

最初のポイント:ドレン周り

確認ポイントとして最初に見てほしいのが「ドレン周り」。

この「ドレン」を知っているでしょうか?

あまり聞きなれない言葉かな、と思います。

「ドレン」いうのは排水溝のことです。

そして「ドレン周り」になると、も含まれます。

樋は上から流れてきた雨水を下水に導くもの。

なので、ゴミなどで流れが妨げられると行き場を失った水が樋から溢れ出てしまいます。

排水溝もゴミが溜まっていると流れなくなりますよね?

こちらも樋同様、雨水が流れないと溢れてしまいます。

特に台風のような大雨の時に水が溜まってしまうと、この雨水が室内に侵入する…なんて恐ろしいことにもなりかねません!

また、水が常に溜まっている状態ですと防水層を傷めてしまいますので、ひび割れなどを起こして、雨漏りの原因を作ることもあるのです。

知らない間に枯れ葉や洗濯バサミなどの異物、子どもの玩具などが入っていて詰まりを起こしている場合もよくあります。

定期的に確認をしてみましょう。

手が届く範囲であればゴミを取り除き、詰まりを解消させてください。

ベランダの排水溝は見えるので、掃除がしやすい場所なのですが、樋は上の高い所を通っているので手が届かないところです。

手が届かない、と思ったら無理に作業をしていけませんよ!

二階などからうっかり落ちる、なんて事故につながりかねません。

くれぐれも気を付けて行いましょう。

もしできないようであれば業者を頼ることをおすすめします。

 

見た目も良い:笠木

また、知らないワードが出てきましたね!

笠木」と言う部分をご存じでしょうか。

読み方は「かさぎ」です。

聞きなれないとは思いますが、もともとは冠木(かぶき)と呼ばれていました。

神社などにある鳥居や門の「上縁の横に渡す木」を意味するものだそうです。

この冠木が住宅の手すりなどの頂部に用いられるようになました。

そして、用途は躯体を腐食から保護する為の物に変化していったのです。

室内にも使用されているので見たことがあると思いますよ。

対面キッチン腰壁・階段の手すりなどの仕上げ材などこれら全て、総称として笠木と呼ばれているのです。

そして、この笠木ですが、ベランダ・バルコニーの手すり上部に使用されています。

つなぎ目もありますので、そこに隙間ができたりしてしまうのです。

劣化による隙間ができることもあります。

そこから、雨水が入り込んで腐食を起こす、ということがよくあるケースです。

しかし、屋外にある物ですから気を付けていても、劣化していくのは仕方ないですよね~。

実は、材質により耐久性と防水性に差が出て、劣化年数にも違いが出ます。

木製・金属・セメント製など色々とあるのです。

この劣化具合は目視で確認できますよ。

塗装の剥がれや錆びなどが現われたら要注意!

また、ベランダの手すりがぐらついているといった場合は、ビス部分の劣化です!

見つけたら、腐朽する前にメンテナンスを行ってください。

腐朽が進むと笠木そのものを交換しなければならなくなります。

早めに対応ができればコスト削減にもなりますので、全交換にならないよう普段から目を配っておきましょう。

 

角を覆う:コーナー部分

コーナー部分というのは」の部分です。

ベランダの手すり上の笠木の角もそうですし、ドレン周りの一段下がった溝にも角があるのですよ。

特に笠木の角というのは、左右から合わせているので一枚で加工することができません。

どうしてもつなぎ目ができるものなので、そのつなぎ目から雨水が染み込んでしまうのですね。

それが漏水の原因になっていきます。

隙間から雨水が知らない間に入っていて、そのまま部屋にポタポタと雨漏りしてくる、なんてこともありますよ!

腐朽した箇所からの雨漏りの場合は、見た目で原因が分かるので対処しやすいのです。

しかし、このコーナー部分からの漏水は分かりづらいので要注意ポイント

また、ウレタン防水などを施すドレン周りのコーナー部分は、他の場所に比べると塗膜が薄くなってしまうという欠点があるのです!

角に防水塗膜を重ね塗りしても、やはり薄くなるものなので、ここから劣化していくパターンが最も多く見られます。

メンテナンス時には確認すべき最大ポイントですので、忘れずチェックしてみましょう。

シート防水も、やはりコーナー部分は収まりが悪いものなので、浮きが目立ってくることが多くあります。

浮いたシートの間に雨水が入り、溜まって雨漏りしてしまう!

これはよくあるパターン。

防水施工をする際には、このコーナー部分が一番の難所になります。

メンテナンス時には「角を見る」というのが大事なポイントですよ!

セルフチェックでも見つけやすいので、「雨漏りしてるかも」と思ったら、まずは角を確認してみてくださいね。

 

漏水はほとんど無し:平場

コーナー部分やドレン周りは漏水が見つかりやすい場所。

 

「ベランダは雨漏りしないの?」

「屋上は?」

 

雨漏りの心配をする時に思い浮かぶのは平場ではないですか?

平場とは平らな所で、ベランダや屋上などをそう呼びます。

実は、平場からの漏水というのは、あまりありません

平面であるベランダなどは塗膜防水も重ね塗りしやすく、シートも貼りやすい!

なので、コーナー部分のような劣化が出にくい箇所なのです。

シート防水の場合はピッタリと貼りますので、穴が空く、「浮きが出る」というような、明らかな劣化が無い限りは漏水しにくいものなのです。

何も無いところから漏れているとは考えにくいですよね?

 

「紫外線が当たる場所は劣化しやすいのでは?」

 

確かに屋上やベランダは紫外線に晒されているので、劣化の進み具合も他の部分と比べると早い!

そうならないためにはどうすればいいのか?

それはトップコートです!

しっかりとトップコートで保護されていますので紫外線に晒されていても、何年も劣化せずに保てる、という訳です。

きちんと施工が行われていれば劣化することはあまり、ありません。

しかし、これが手抜き工事で施工されていれば何らかの形で劣化が現われますよ!

年数が経っていないのに目視で確認できるほど「劣化が目立つ」・「雨漏りしてきた」ということがあれば手抜きであった、と判断できます。

繰り返しになりますが、手抜き工事で無い限りは平場からの漏水は、ほぼ起こらないと思っていてください。

また、漏水の原因は別な場所にあるはずにもかかわらず、調査もせずに平場の再施工を提案する業者がいたら、騙されているかもしれませんよ!

防水を全てやり直しした方がいい、と言われたら怪しいです。

劣化が見られず、漏水もしていない。

それなのに再施工を勧めてきたら「もしかして…?」と疑ってみるべきです。

手抜き工事の1つの目安にもなりますので、平場からの雨漏り起こりにくいとぜひ、覚えておきましょう。

 

以上、漏水ポイントのご紹介でした!

セルフチェックもできますので、ぜひ覚えて最適な施工を依頼しましょう!

次回は「工事時期」をお伝えしていきます☆

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