- リシン
- 刷毛
- 塗装
- 外壁
2020/04/23
リシン壁に最適な刷毛は?刷毛の違いを検証です!寺西先生の塗装講座~リシン塗装偏~
「塗替え道場」が配信している「塗替えTV」の動画から「刷毛の検証」動画をご紹介!
リシンというザラザラの壁に適した刷毛をご紹介します。
いろいろな刷毛がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
塗装職人の寺西先生がじっくり解説しますよ!
気になる動画はこちら!
↓↓↓
毎日、配信していますので、ぜひチャンネル登録よろしく~!
刷毛の違いを検証!
今回の現場は、ある戸建ての住宅。
こちらの外壁を塗りますがこの壁、ちょっといつも違いますね。
どこが違うか分かりますか~?
いつもはモルタルやサイディングボードの外壁が多いのですが、今回の外壁はリシンです!
リシンとは砂が入っているザラザラの壁。
塗料と一緒に砂を吹き付けている外壁なのです。
このリシンの砂にもサイズがあり、いろいろな外観にすることができます。
こちらの住宅のリシン壁を塗り替えていく工事です。
外壁を塗る際、ローラーや刷毛を使用しますが、せっかくなのでこのリシンの壁に使用する刷毛を比べて見ようと思います!
どう違うのか、使用感や仕上がりを検証してみますよ。
使用する刷毛の種類は水性用と油性用。
水性用に使用するのはナイロン製のもので、目地用のサイズが小さいものと40mmの大きいものを用意しました。
そして油性用の刷毛は羊毛を用意しています。
獣毛でできている刷毛は他にもヤギ、馬、タヌキなどがあるのですよ。
「人毛もあるそうですよ。だから社長は…」
あ、寺西くんそれぐらいで!
更にもう一本、獣毛刷毛用意しています。
これは大本命、豚毛の刷毛です。
この豚毛と他の刷毛がどれぐらい違うのかをお見せしたいと思います!
ザラザラの壁、リシンは壁の目が粗いので水性用のナイロンは負けてしまうのです。
結果はもう分かっていますが、豚毛の素晴らしさをぜひご覧くださ~い!
リシンとは?ザラザラ壁には種類がある
ここでリシンの説明をしましょう!
ザラザラの壁って意外と見かけると思います。
実はそんなに珍しいものではありません。
以前、吹き付けタイルの動画紹介をしているのですが、ご覧になっていただけていますか~?
紹介記事はこちら↓↓↓
塗り替え道場は補修もできます!吹き付けタイルの模様を復元しました~!
実はこの壁、塗っているのではなく吹き付けて作っています。
吹き付けタイル、スタッコ、リシンの3種類がよく見かけるザラザラの壁。
スプレーガンに塗料を入れて、吹き付けるとあら不思議!
模様がある外壁になるのです。
しかし、職人の腕でかなり仕上がりは左右されますので難しい施工になります。
タイルと名前が入っていますが、吹き付けタイルはタイル工事ではありません。
諸説ありますが、「タイルのように硬い」ということらしいです。
外壁に模様を付けたら塗装を被せて出来上がり。
そしてスタッコはセメントと骨材を混ぜた塗料を吹き付けます。
塗装はしませんので、吹き付けタイルとの違いは吹き付け後に塗装を被せるか被せないかです。
凸凹した独特の模様が出来上がるのですが、吹き付け後に乾燥させる「吹き出し仕上げ」と、吹き付け後にローラーで押さえて仕上げる「凸部処理仕上げ」があります。
そしてリシンはスタッコに似ていますが、塗膜がスタッコに比べると薄い仕上がりです。
よりザラザラが感じられる外壁になります。
ただ塗るだけではつまらないな…と思ったら、吹き付け塗装はいかがでしょうか。
とても素敵な外壁になりますよ!
カラーもいろいろありますので、業者に相談してみてくださいね。
ナイロン製と獣毛製
さて、リシンのことが分かったところで刷毛の続きです!
早速、検証してみましょう。
用意した刷毛はナイロン製と獣毛。
ナイロン製の細い方、目地用刷毛をまず、使って見たいと思います!
塗料を着けていざ、目地を塗ってみましょう。
シャシャシャ…。
全然、進まない!細かいところが入りません…。
すぐに、着けた塗料が無くなってしまいます。
刷毛そのものが薄くて含みも悪いので、塗料があまり着きません。
平らなところを塗ってみましょう。
こちらも全然進みませんね…。
同じナイロン製の大きい刷毛を使用してみましょう。
お、意外と塗れる!…けどすぐに塗料が無くなってしまいました。
無くなってしまうので、すぐ着けて塗って、また着けて塗って…。
忙しい!
壁の凸凹に刷毛の毛が負けてしまって、全然着かないのです。
ちょっと伝わりにくいのですが、動画で見ていただくと分かります。
上手く塗れないのが見れば納得です。
次は獣毛の刷毛ですよ。
羊毛でできている、ちょっと小さめの刷毛。
塗ってみましょう!
これは…結構いけますね!
けど、すぐにガサガサになってきて、刷毛の方がゴワゴワしてきてしまいます。
う~む、これもあまり使えませんね。
そして真打登場!豚毛の出番です!
最強の刷毛は豚毛!良い仕事するんですよ~!
豚は食用も安くて美味しいですからね!
実は豚毛も安いのです。
馬なんて高くて…手が出ないそうですよ。
それでは豚毛いってみましょう!
楽勝~!どんどん伸びる~!
目地も塗りやすいのですよ。
上から下までしっかり塗れます。
さっきまでの刷毛と比べると全然違いますね!
素晴らしいです!豚毛バンザイ!
刷毛取りが終わったら、次はローラーで塗っていきます。
塗料は撥水がおすすめ!
今回使用している塗料はビーズコートといいます。
オシャレな名前ですね!
そして仕上がりもオシャレなのです。
なんと、つや消しになる塗料で、マットな質感に!
これだけではありません。
ビーズコートの良い所は、超撥水なのです!
水をめちゃくちゃ弾く!弾く!
水滴が泥などの異物を絡め取りながら転がり落ちるそうです。
キレイな塗膜を保てますよ~。
さらに撥水の良い所は、塗膜表面が乾燥状態を保つので、カビや藻が発生しにくい!
汚れにくいのは、すごく良いですね。
水を吸わないので、壁も傷みにくくもります。
もし汚れても目立ちにくいですよ。
特にリシンは砂が入っているので、水を吸ってシミになりやすいのです。
雨の跡などが残りやすく、汚れてきてしまいます。
なので、リシンは撥水させた方がいいというわけです。
今回の塗装もリシンなので、この撥水塗料を選んでいます。
これだけ寺西くんが水を弾く、と言っていますから撥水効果見てみたいですよね!
せっかくなので水をかけてみましょう。
ちょうど中塗り(2回目)が終わったところがありますので、ここに水をかけます。
刷毛に水を含ませて…。
えいっ!
おぉ~~~!水の玉が落ちていきます!
弾いていますね!
さすが超撥水!
名前は伊達ではありませんね!
リシンの塗り方注意
だいぶ塗れてきました。
とてもキレイです。
これも十字に切ったりして、しっかり塗ります。
けれど、飛散が多くてカメラにも塗料が飛んでしまいました。
10年ぐらい職人やっていると腕も上がってくるそうです。
一流の職人は飛び散らせたりはしません。
顔や作業着も汚したりはしないものです。
寺西くん、顔!
塗料まみれですが…仕込み過ぎです!
そんなに汚れますか?っていうくらい着いていますよ!
これだけ顔に着いていますから、三流かな?
三流が語っていました!すみません!
意外と塗料はぬぐっても取れません…。
頑張りました!
社長の面白さにはまだまだ届きませんが、体張ってます!
応援してあげてくださいね!
お疲れ様でした!
次回は「シーリング撤去」の動画をご紹介していきます!
シーリングって打つだけじゃないの?
撤去とは?
シーリング班の斉藤先生が解説します!
お楽しみに~☆
また見てね~。