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2020/02/19
樋ってどうやって塗るの?寺西先生の塗装講座~樋の塗り方偏~!!
「塗替え道場」が配信している「塗替えTV」の動画から「寺西先生の塗装講座~樋の塗り方偏~」の動画をご紹介します!
樋を塗装してみようと思ったことありますか~?
特に樋は気にしたことないものかもしれませんね…。
実は失敗しやすく、コツがいる塗装なのです!
寺西くんがキレイに塗れる方法を解説します。
気になる動画はこちら!
↓↓↓
塗装職人が真剣に技の解説です!塗装一筋の男が仕事の技術について解説します!
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付帯部を塗る方法
今回は塩ビ樋の塗装です。
出演は塗装班職長・寺西くん。
樋塗装について熱く解説していますよ!
あまり樋の塗装というのは気にしたことがないかもしれませんが、失敗するとダメになってしまうので、コツがいるそうです。
キレイに塗るための方法がありますので、寺西くんが伝授してくれます!
この方法なら誰でもキレイに塗れる!
ハケ偏とローラー偏でご紹介します。
今回の樋は塩ビ製の半円型。
塩ビというのは「ポリ塩化ビニル」もしくは「塩化ビニル樹脂」のことをいいます。
強度・耐久性に優れ、接着性が良いのが特徴。
そして、燃えにくい「難燃性(ナンネンセイ)」という特徴もあります。
英語ですと「polyvinyl chloride」となり、PVCと呼ばれているので聞いたことがあるかもしれませんね。
熱可塑性樹脂として知られている素材です。
雨水が通る樋にピッタリな素材で、形も半円型だけではなく角形もあります。
樋や破風、雨戸などをひっくるめて付帯部といいますよ。
まず、通常は破風も一緒に塗ってしまうのですが、今回は破風が木部(木製)だったため、別な塗料で塗り分けしました。
破風というのは屋根の下の部分です。
マンションなどの集合住宅にはありませんので、あまり聞きなれない言葉ですね。
この破風も樋の塗料と同じ物で塗装するのですが、木部は腐ることもありますので「キシラデコール」という木部専用の塗料を使用します。
キシラデコールは防腐・防虫効果がある塗料です。
樋の方は毎度おなじみ「ユメロック」で塗ります!
職人直伝!樋の塗り方~ローラー偏~
破風に塗料がかからないように、小さいハケを使用します。
まずはハケ取りです。
ローラーで入らないところ、隙間などはハケで先に塗ります。
これを「ハケ取り」といいますよ。
これをするのとしないのでは仕上がりに大きく差がでますので、ちょっと面倒ですがやりましょう!
裏側や金具のところはローラーが入り切らず、塗り忘れが多いので、しっかりハケ取りしていきます。
この後はスピード勝負!
今、ハケ取りをしたところが渇く前にローラーを使用して塗料を軽く付けていきます。
塗るものと塗るものの間に塗料を置いて少しずつ伸ばしていきましょう。
両サイドに伸ばしながら、ちょっとずつ重ねて塗ります。
最初は柄が目立ちますが、残ってしまってOKです。
粗くてもいいので均等に伸ばして全部塗り、力を入れて塗ってください。
このままでは柚子肌が目立ち、柄が粗いので仕上げをします。
柚子肌というのは塗った時の柄が柚子の皮のようにボコボコした状態このこと。
ローラーに材料がなくなってきた頃を見計らって、力を抜いて一定方向に動かします。
スッーと寺西くんがローラーを動かすと、キレイになっていきますよ!
角から角までスッーと軽く動かします。
柄がなるべく細かくなるように塗りましょう。
そしてここで注意すべきところは半乾きだと上から塗ると、2度塗りみたくなりムラが出てしまう!
乾いた塗料の上にまた塗料が乗るので、どうしてもムラが出てしまうのです。
なので、ここもスピード勝負ですよ。
手早く塗ってください。
塗る時は金具から金具の1スパンずつ塗らないといけませんよ。
欲を出して、隣も塗ったりすると乾いてきてしまってムラが出てしまいます。
なので、1個ずつ丁寧に仕上げていきましょう。
「裏だけ先に塗って後から表を塗る」、という方法の方が確かに効率は良いのですが、乾いてきてどうしてもムラが出てしまいますので、この方法がキレイに塗れるコツです。
難しいですがルールを決めて行えば大丈夫!
これは半円型の樋ですが、角樋は1面ずつ塗ると良いそうですよ。
裏・下・表と3回に分けて塗るとキレイに仕上がります。
次に金具のところに塗料が溜まって、上から下に垂れてきますのでこれを処理しますよ。
角で切るとどうしても雫になって垂れてきます。
一気に塗ると垂れてくるので垂れるのを前提にハケ取りして、あえて垂れさせる。
そして垂れ切った分を拾えば溜まりが出にくいのです。
ここはあえての時間差を作って、垂れてから拾います。
なるほど~。よく考えていますね!
このように付帯部(樋や雨戸など)系の塗装は技術が必要です。
腕の差も出やすいので、塗装が上手いか下手かを見極めるポイントにもなりますよ!
樋の塗り方~ハケ偏~
次はハケ偏です。
おすすめハケは40mmぐらいの羊毛。
細かいところをハケ取りしていきます。
コツはとにかく均等に!
最初はハケだけで全部塗っていくと、ガタガタになるのですが最後に仕上げで、あらキレイ!
毛先を使ってスッーと動かします。
真っすぐ均していくとキレイになっていくのです。
角から角まで、ローラー偏の時と同じく早くやらないといけません。
どんどん乾いてきてしまいますので、スピード勝負ですよ!
仕上がりは、寺西くんの顔が映るほどピカピカ・ツヤッツヤ!
この塗装用のハケは毛先の方が細くなっています。
なので、仕上げの時は先の細い所を意識して引っ張っていきましょう。
どっちがいい?ハケとローラー
ではハケで塗った方とローラーで塗った方を比べてみましょう。
どちらもキレイ!
今回使用したユメロックという塗料は2液性のシリコン塗料です。
2液性というのは主剤と硬化剤を混ぜて作る塗料。
この2液性は使用するたびに、使用する分だけ作らないといけない塗料で作り置きができません。
都度、量って作って塗って、足りなかったらまた作って塗って…ととても手間がかかる塗料なのです。
でも、仕上がりも持ちも1液性に比べると断然キレイですよ!
1液性は最初から主剤に硬化剤が混ざっていて、缶を空けたらすぐ使用できる塗料です。
余ったらまた取っておくことも可能。
しかし、持ちと仕上がりはそれなりで、金額も2液性と比べると安いです。
もしDIYで塗るならば1液性の方が楽なので、こちらをおすすめします。
ハケとローラーはどっちがいいのか?ということですが、必ずどちらかに揃えてください。
ローラーは柄が出て、ハケはツヤツヤに塗れます。
ハケで柄を出すことはできないので、好みになりますね。
基本はローラーです。
なんといっても効率がいい!
早く塗れますので、DIYの時もローラーがおすすめです。
熟練の職人さんはハケを好む人が多いそうですよ。
寺西くんの前職場の職人さんはローラーのことをオモチャといっていたそうです。
「こんなもので塗れるのか?」と昔気質の方は思うのでしょうね。
今は、小さいローラーもあり、塗りやすい道具もたくさんありますので、こういった道具を使用すれば誰でもキレイに塗れますよ!
後は、練習です!
ぜひやってみてくださいね!
外壁と違って塗り方も道具の使い方も違うのですね~!
さすが職人といった技でした。
次回は「雨漏り原因」についてです。
家の雨漏りは天井から?それとも外壁?
シーリングやひび割れなど、雨水が入り込む隙間はたくんありますよ!
放っておかないで補修をしないとどんどんダメになってしまいます。
原因と補修方法のご紹介です。
お楽しみに~☆
また見てね~。