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2019/07/29
塗装ミスかも!サイディングの隙間が空いているけど埋める?埋めない?
「塗替え同場」が配信している「塗替えTV」の動画から、今回は「サイディングボードの隙間について」のご紹介です。
サイディングボードの隙間は埋める?埋めない?
きちんと結論が出ていますよ!
気になる動画はこちら!
↓↓↓
【名古屋市港区】まさかの塗装ミス発覚!?サイディングボード繋ぎ目の塗膜に隙間アリ、これって大丈夫なの??お客様の疑問に塗装職人が現場からお答え!!【外壁塗装は塗替え道場】
毎日、配信していますので、ぜひチャンネル登録よろしく~!
お客様からのアンケートいただきました!
今回の現場は愛知県名古屋市港区。
本社からほど近い所なのですが、港区が現場の動画が多くなってきました!
どうしても仕事の合間を縫って動画撮影にきていますので、会社から近いところに集中しています…。
さて、今回はちょっと変わった出だしでお送りしますよ。
出演はいつも通り、社長と塗装班職長・寺西くんのお二人です。
塗り替え道場では施工が終わったお客様に毎回、アンケートのご記入をお願いしています。
それが届きましたのでここでご紹介。
「サイディングボードのつなぎ目のところが塗れていない。隙間が空いているので、隣の家のサイディングボードを確認したら、隙間が埋まっていた」
なるほど~。うちのは空いていて、お隣さんは埋まっている。
「もしかして塗装ミスなんじゃないの?」と思われているわけですね。
この辺り、詳しく寺西くんに解説してもらいましょう!
その前にサイディングボードについてご説明します。
サイディングボードとはパネル外壁材です。
板状のパネルを組んで施工します。
メリットとしては工期短縮が可能、低コスト、耐火性・耐久性に優れているなど。
種類とデザインも豊富です。
一般的なサイディングボードは窯業(ようぎょう)系と呼ばれているものが多く、セメント室と繊維質で形成されています。
他にも銅板を使用した金属系、天然の木材を使用した木質系、樹脂でできた樹脂系などがあるのですよ。
価格は高くなりますが、外観がとてもオシャレ!
外壁にこだわりたい方におすすめです。
木質系は木そのものなので、メンテナンスが必要になります。
窯業系サイディングボードは表面の塗膜が劣化して、防水効果が薄くなってきますので塗装の塗り替えをメンテナンス時に行うといいですよ。
サイディングボードの隙間は埋める?埋めない?
さて、今回のアンケートにあった「サイディングボードの隙間」ですが、埋めてあるのがいいのでしょうか?
それとも埋めないものなのでしょうか?
寺西くんもお客さんによく言われることだそうです。
「隙間を埋めてほしい」と言われたら埋めるが、基本は埋めない。
なぜかというと、ボードとボードの隙間は空気が抜ける穴なのです。
ここに塗膜を被せてしまうと、空気が抜けなくなってしまう!
空気が抜けないと塗膜が膨れて割れてしまいます。
こういう箇所は塗膜が薄いので割れやすい。
なので、中から湿気や熱が抜けることを想定して、あえて塗らないのです。
隙間を動画で確認してほしいのですが、塗装で自然に埋まってしまう箇所もあります。
細い隙間などは特に埋まりやすいですね。
この壁の中には防水紙が入っていて、水が家の中に入り込むことはありませんよ。
雨漏りの原因となることもないので、ご安心ください。
サイディングボードに最適な塗料
サイディングボードに最適な塗料が、「SDサーフエポ」。
この塗料の特徴は「シーラー」と「フィラー」の間ぐらいのもので、エポキシ系の塗料で浸透力があるものです。
飲むヨーグルトのような液体だそうですよ。
〈下塗り材の主な分類〉
・シーラー:水っぽい塗料で接着力が強い。シャバシャバの塗料。
密着性を高める働きがある。
・フィラー:ヨーグルト状で接着力は弱い。トロミがある。
よくサイディングボードにはクラック(ひび)が現われることがあります。
「ヘアクラック」と呼ばれる髪の毛一本程の非常に細かいひびがあるのですが、そういったクラックも消すことが可能。
また、新築時にビスを打った後、パテを塗るのですがパテは硬いのでひび割れが起こります。
そのまま塗装するとまたひび割れを起こしてしまいますので、そういった箇所に塗るとひびを消すことができるのです。
結論!隙間は空いていて問題なし
結論としては、隙間は空いていて問題なし!とういうことですね。
建物の構造的に水が入らないようにできています。
なので、あちこちと隙間は空いているもの。
サイディングボードはただ貼られているわけでは無く、下から順番に重なってはめ込まれているのです。
中に防水紙もあるので、水が入り込むことはありません。
横の目地切りのところにも隙間はあります。
そういう隙間から雨漏りするのでは、と心配される方が多いのですがそれもないですよ。
雨漏りの原因となるものはほとんど、シーリングの不具合からだそうです。
また、「水切り」という水が中にたまらないように水を逃す構造が中に入っています。
この水切りは上から下に水が逃げるしくみになっていて、上から水が浸透した時に下から水が出てくるのです。
中に隙間が最初からできています。
社長は昔、この水切りをシーリングで埋めて欲しい、と発注があったそうです。
でも、そんなことをしたら大変ですよね!
中に水が溜まってしまいますので、埋めることはできません。
水切りも見えている部分だけではなく奥まであります。
かぶりがあるので水が出るように作られていますよ。
構造上、水は下に下にと、出るように作られているので溜まらないようになっているわけです。
お客様が一番、心配されることは「ここから雨漏りするのではないか?」・「中の木が腐ってしまうのではないか?」ということですが、それはありません。
心配することはないです。大丈夫ですよ!
隙間を全部埋めてしまうと、湿気や熱がこもってしまいます。
塗装で埋まってしまったところも特に問題ありません。
わざわざ、埋まったところをカッターで切る必要もありませんよ。
そこまですることもないものです。
隙間を美観的に、見た目の美しさで埋めたい、という方もいます。
確かにアップで見れば目立つのですが、遠目で見たら全く気になりません。
これも動画で確認してみてくださいね。
よく見れば埋まっている、埋まってない、というのが分かるのですが離れて見ると、分かりませんよ!
それに気づいたとしても、そういうものだということでお気になさらず。
隙間は空いていて問題ありません!
空いているのが自然ですので、覚えておいてくださいね。
サイディングボードの隙間についてお送りしました。
大変ためになる内容でした~。
確かに隙間ってあると気になってしまいますよね。
お隣と比べてしまうとなおさらだと思います。
建物は呼吸をしていますので、「隙間はあちこちにある」と覚えておいてください。
明らかな手抜き工事による隙間はダメですが、空気の通り道や水が逃げる道は塞いではいけないのですね。
今回のような「もしかして手抜き?」と思ったことや心配事があればコメントをお願いします。
また、寺西くんに「解説して欲しい!」・「聞いてみたい!」ことなどもありましたら是非コメントを入れてくださ~い!
よろしくお願いしま~す。
次回のご紹介動画は「ウレタン防水」についてです!
社長と寺西くんコンビでお送りします。
お楽しみに~☆
では、また見てね~。