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2019/08/02
ウレタン防水工事は塗装職人でもできる!密着工法と絶縁工法で職人が違う!
「塗替え同場」が配信している「塗替えTV」の動画から、今回は「ウレタン防水は塗装職人でもできる!」をご紹介します!
防水職人でもない塗装職人がウレタン防水の施工を行いますよ!
工法によって職人が違いますが、塗装職人は何をするのでしょうか…?
気になる動画はこちら!
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ウレタン防水工事は塗装職人でもできる!密着工法と絶縁工法で職人が違う!
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塗装職人がウレタン防水を施工するわけとは?
今回の現場は名古屋市中村区。
戸建てのお家の前に車を停めて撮影しています。
ウレタン防水の施工なのですが、なぜか塗装班職長・寺西くんがいますよ。
防水職人でもないのになぜでしょうか…?
実は塗り替え道場では塗装の職人が防水施工をします。
ウレタンやFRPなどの密着工法を塗装職人、絶縁工法やシート防水は防水職人が手掛けているのです。
恐らく、塗装職人が防水施工をすることはあまりないのではないでしょうか?
ちょっと珍しいかもしれませんね。
なぜ塗装職人がやっているのでしょうか。
それは、密着工法が「塗る」施工だから。
塗るとは何を塗っているか分かりますか?
ウレタン防水は密着工法と絶縁工法の2種類あり、施工方法がそれぞれ違います。
防水機能を持たせるためにウレタン樹脂を使用するのは同じなのですが、密着工法は下地となる場所にウレタン樹脂を直塗りします。
なので、塗装職人が塗った方がキレイに仕上がる!
仕上がり重視の防水施工は塗装職人が行って、難しい防水施工は防水職人がやっているのです。
2つの工法がありますが、そもそもウレタン防水とはどのようなものなのでしょうか。
ウレタン防水とは?
ここでウレタン防水をご説明します!
「ウレタン防水」とはその名の通り、液体のウレタン樹脂を使用して施工をします。
1液性と2液性があり、塗装用の材料と同じく化学反応で硬化させ、ゴム状の弾力のある防水層を作るのです。
密着工法と絶縁工法の2種類の工法があります。
・密着工法…下地に直接ウレタン樹脂を塗りかさねて防水層を作る工法。
下地の影響を受けやすい。
・絶縁工法…通気緩衝工法ともいう。通気性の良いシートを貼り付けて
その上から防水材のウレタンを塗り重ねる工法。
蒸気化した水分による膨れなどを防ぐ。
このウレタン防水の良い所は、材料が液状なのでシームレスな連続塗膜が形成でき、工期も短期間でしかも低コスト。
既存の防水層の上からでも塗ることできます。
しかし、職人が手作業で行いますので、均一な塗膜にすることが難しいと言われます。
密着工法の場合は下地の影響を受けやすいので、下地調整が欠かせません。
膨れやひび割れなどは、この下地調整が不十分だと起こりやすくなりますよ。
特に水分が多い場所は、密着工法は適しません。
寿命は10~15年ぐらいと言われています。
絶縁工法は通気緩衝シートを貼るので、下地の影響を受けることが少ないです。
水分が多い場所に打って付けですが、歩行には適しません。
どちらも上からトップコートをしないと、紫外線などで劣化が進んでしまします!
5年置きぐらいでトップコートの塗り替えが必要です。
メンテナンス時にはトップコートの塗り替えをしましょう!
防水層まで劣化が進むと再施工となってしまいます。
10年ほど長持ちする寿命の長いフッ素系のトップコートもありますので、紫外線がよく当たる日当り良好な施工箇所ならばフッ素系がおすすめ。
価格は高くなりますが、業者に相談してみましょう!
何度も塗り重ねることで防水層を形成するのですが、ただ塗るだけでは下地に付きません。
材料の作り方お見せします!
では動画に戻りましょう。
材料の作り方をお見せします!
今、プライマーを塗り終わったところだそうです。
「プライマー」とは下塗りの材料で、接着剤の役割があるもの。
1液性なので、混ぜて作る必要はありません。
そのまま使えますので、施工箇所に塗るだけです。
①下塗り(プライマー)・②中塗り・③上塗り・④トップコートの順番になります。
この①下塗りが終わったところなので、これから中塗り材を作りますよ。
中塗り材はウレタン層になる部分で、使用する材料は「DSカラーゼロ」。
ウレタン樹脂になります。
ここで社長が今日のために特別に作ってもらったウレタン樹脂を取り出しましたよ…?
これはウレタンを固めた15cmぐらいの厚みのあるものです!
凄いですね!重そう!
叩くと重たい音が響きます。
キン消しみたい(笑)
若い世代は「キン消し」知らないですよね…?
キン肉マン消しゴムです。興味があったらググってみてください(笑)
話は戻りますが、塗装と一緒で1液2液に分かれている2液性を使用します。
塗装の材料と違うのは、主剤より硬化剤が多い所。
見本の屋根材を見てみましょう。
主剤の方が塗装材料は多いのです。
屋根材も一斗缶に対して、硬化剤は小さい缶ですね。
防水材料DSカラーゼロは主剤:硬化剤が9:18。
1:2ということですが、9:18である意味はちょっと分かりません…。
硬化剤が主剤に対して2倍の量なのですね。
ちなみに価格は防水材料の主剤の方が安いそうですよ。
トップコートが高いのです。
防水は厚みがないといけませんので、厚みが付くように塗ります。
1平米3kgと言われているそうなので、主剤+硬化剤で27Kgあるので9平米分です。
結構、厚みを付けられます。
まぁ、塗り替え道場では毎回このサンプルぐらいの15cmは付けますけどね~(ウソ)
こんなに厚み付けちゃったらお客様に怒られてしまいますよ(笑)
そしてこの材料は季節によって使い分けます。
気温によって硬化の時間が変わってくるので、「春用」と「冬用」があるのです。
今回は冬用を使用します。
かくはんが大事
では実践です!
主剤は0.9kg、1割分を入れました。
ウレタン樹脂はどのような見た目なのでしょうか?
水飴みたいですね!
透明でトロトロしています。
なんだか美味しそう…。
飲んだら死にます!!!
ご注意ください!
体の中で固まると防水効果が発揮されるかも?
ダイエットにいいかも?
そんなことはありませんよ!
飲用禁止です!
主剤:硬化剤は9:18でしたので、2倍の量を入れます。
0.9kgの主剤なので、硬化剤を1.8kg入れましょう。
入れる時は缶の口を上にして注いでください。
缶の口が汚れてしまいますので。
では入れましょう。ドポドポドポ…。
次はシンナーを入れます。ウレタンはトルエンという強いシンナーを1~0.5割。
0.9kg+1.8kg=2.7kg
これの0.5割なので0.13kgです。
かくはんします!
インパクトを使用して混ぜ合わせますが、このサイズ(量)で大きいかくはん機を使用すると溢れてしまいますので小さいものを使用。
最初はゆっくりで徐々に速めますよ。
4~5分ほど、長めに混ぜてください。
かくはん不足で硬化不良が起きて固まらない時があるので、かくはんはしっかり行いましょう。
トロトロなので手では絶対混ざりませんよ。
かくはん機がないとできませんので、しっかり混ぜてくださいね!
材料の作り方は分かりました~?
工事で心配事や疑問に思ったことなどがあったら、ぜひコメントを!
また、寺西くんに「解説して欲しい!」・「聞いてみたい!」ことなどもコメントを入れてくださいね!
よろしくお願いしま~す。
次回のご紹介動画は「ベランダ防水」についてです!
この動画でご紹介しているウレタン防水を実際に塗っているところをお見せします。
また社長と寺西くんコンビでお送りしますよ~。
お楽しみに~☆
では、また見てね~。