- 1液2液
- フッ素
- 塗料
- 塗装
2019/07/11
塗料の1液性と2液性の違いを解説!~寺西くんの塗装講座~
今回の「塗替え同場」が配信している「塗替えTV」の動画からは、塗装班・寺西くんの「塗料の1液・2液」の違いです!
今回の動画はこちら!
↓↓↓
外壁塗装工事、塗料の1液と2液の違いについて塗装職人がお話します!
★塗替え道場TV★はこのHPの左側にあります!
毎日、配信していますので、ぜひチャンネル登録よろしく~!
耐久性のフッ素!
今回の現場は愛知県稲沢市の戸建てのお宅で、本社から40分ぐらいかかるところだそうです。
出演は社長と塗装班職長・寺西くん。
そろそろ工事も終わる現場で、台風も近づいてくる天候だったのでメッシュシートをはがしているところでした。
仕上がりが見られるグッドタイミングですねー。
滅多に動画に出ない片づけなども見られますよ。
職人さんがベトコンを片していました。
余談ですが、このシートを見たことはありますか?
ベトコンシートとかベトナムシートとか、いろいろ呼び名があるのですが、なんでこんな名前なのでしょうね?
もしかしてベトナム製?ベトコンとは?
このシートの正式名は「布シート」というそうです。
ホームセンターでも取り扱っているようですよ。
塗料がこぼれても汚れないように敷く養生シートなのですが、丈夫で濡れても水を弾く素材でできています。
完全防水、とは言い切れませんが浸透することはあまりないそうです。
名前の由来はベトナム戦争の時に兵士が着ていた戦闘服の生地、という噂です…。
あくまで噂程度の話なのですが、はっきりとしたことは不明なのです。
地域によって呼び方が違ったりもするので、よく分からないですね~。
閑話休題
では現場に戻りましょう。
動画で良く見て欲しいのがツヤツヤの壁です!
フッ素で塗ってあるそうですよ!
キレイですね~
こちらは「クリーンマイルドフッソ」という塗料で下塗り入れて3回塗っています。
凸凹した壁もきちんと塗られていて、ツヤが本当に美しいです。
陽が当たると更にキレイですね。
樋もツヤツヤしていますが、ここはフッ素ではなくシリコンだそうです。
ここ、本当にキレイなので、動画を良く見て欲しい!
社長の影が入っちゃってますけど…!
ちょうど足場がないところも映しているので、ツヤ感を見てみてくださいね!
フッ素は耐熱性、耐摩耗性がありとても丈夫、そしてシリコンも耐久性があり、光沢がよく出ます。
では、詳しい解説を寺西くんにお願いしましょう。
1液性と2液性の違いはリンスインシャンプー?!
外壁はフッ素で、樋はシリコンを塗りました。
シリコンよりもフッ素の方がツヤは出やすいのですが、樋は表面がツルツルした物なので、塗料を「ハイパーユメロック」を使用しています。
この塗料は2液性のシリコン塗料です。
「クリーンマイルドシリコン」よりも実はツヤが出やすい!
付帯部(雨樋や雨戸、破風などのこと)関係とツルツルしたものに関しては「ハイパーユメロック」で2回塗りしています。
何度も出てきていますが1液性と2液性、いったい何が違うのでしょうか。
その名の通り、1つだけで使える塗料と、2つ混ぜて使う塗料です。
1つだけの1液の方が簡単ですぐ使えて良さそうに思えますね。
なぜ、あえて2液性を使用しているのでしょうか?
まず2液ですが量を量ってシンナーと硬化剤を一緒に入れて混ぜていきます。
割合が細かく決められているので、きちんと量って混ぜないといけません。
もし、分量が間違っていたら固まらない(硬化不良)という事態にも!
固まらないと塗膜が作れないので、外壁に塗っても密着しません。
これでは塗装ができたはいえませんので、量るだけでも一仕事ですね!
面倒だからたくさん作っておけばいい、ということもできません。
硬化剤が入っているので、化学反応を起こして固まってしまうので作り過ぎると捨てるしかないのだそうです。
反応硬化型といい、これは2液性のデメリット。
また今度使おう、ということができないのです。
一方、1液性の方はシンナーを入れて混ぜたら、すぐに使えます。
入れ物を密封しておけばまた使用できるもので、こちらは空気乾燥型。
この2つの塗料をとても面白い例えで寺西くんが解説してくれています!
1液性はリンスインシャンプー
2液性はシャンプーとリンス
リンスインシャンプーってご存じですか?
シャンプーとリンスが1つになったもので、確かにこれを使うとなんか泡立ちがいまいちだな、髪がきしんでリンスの効き目が感じられないな、と思いますよね。
手軽でいいけど、効果が薄いと感じます。
でも、シャンプーとリンスで別々に使うと効果が高くなる!
コストは2つ買わないといけないので上りますが、その分の効果はアップしますよね。
なるほど、分かりやすいです!
2液性はとにかく持ちがよく、1液性と全然違います!
なので、塗り替え道場では全て2液性を使用しているのです。
屋根のシーラー(下塗り材)も2液性.
樋や雨戸、破風などの付帯部のシリコン塗料ももちろん2液性。
なんど、錆止め材も2液性です!
仕上がりが全然違うので、そこはこだわって施工していますよ。
その分コストも上がりますけど…ね!
良いものを使うことを心がけています。
手間がかかるけど持ちがいい2液性
どれぐらい1液性と2液性は違いがあるのかというと、見た目のツヤももちろんですがなんといっても持ちが違う!
日当たりの具合などでも変わってきますが、1液性のウレタンなどは3年ぐらいでツヤが失われていってしまいます。
でも2液性は5~10年ぐらいはツヤが出るのです。
素晴らしい!
塗り替え道場では保証を10年で出しているのですが、出した保証の10年だけ持つのでは意味がないと考えています。
なので、15年ぐらいは持たせられるように2液性をあえて使用して施工をしているのです。
2液性ならば15年ぐらい持つこともあるそうですよ。
すごいですね。
本当にツヤが違うので、動画で良く見て欲しいです!
ツヤツヤできれいですよ~。
4~5日経つと更にツヤ感アップするそうです。
樋なども同じようにツヤがあり、外壁と同じ耐久性を持たせています。
それはやはり2液性ならではですね。
そして、2液性は塗るのも本当に手間がかかって大変!
見た目だけの違いではなく、手間がとにかくかかるのです。
1液性ならば、材料持って足場に上がったらすぐ塗ることができるのですが、2液性はそういうわけにはいかない!
ある程度量を作って足場に上がって塗って、無くなったらまた下に降りて混ぜ合わせて作って、また上に…。
この作業をひたすら繰り返さないといけないのですね~!
これは大変ですね。
固まってしまうので、作り置きができず使うたびに作らないといけません。
使っているローラーもダメになってくるそうですよ。
洗ってはいますが、バサバサになって固まってしまいます。
4時間ぐらい塗っているので、使えなくなってしまうのです。
とにかく手間がかかります。
工事代金の中身は人件費ですね…。
それだけ大変でも、2液性は良いものなのでお客様に満足していただくために使用しているのです。
大変ですが、「塗っていて楽しい」そうですよ!
ツヤが出るので達成感抜群です!
寺西くん、笑顔が眩しい!
動画はここまでですが、寺西くんに聞いてみたいことや「ここが知りたい」・「ここが分からない」などありましたらコメントを入れてくださ~い!
ぜひよろしくお願いします。
次回のご紹介動画は「1液性と2液性の塗料の作り方」についてです!
お楽しみに~☆
では、また見てね~。