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2019/06/17
誰でも分かるコーキング工事①紙テープで仕事が決まる?!~分かりにくいところ解説します!~
「塗替え道場」が配信している「塗替えTV」の内容をご紹介していますが、今回はコーキングです!
コーキング動画はこちら!
↓↓
☆一般の方にとって分かりずらいシーリング(コーキング)工事を徹底解説!Part1☆
実はこのコーキング解説動画は現在①~③まであります。
今回は①の「紙テープで仕事が決まる!編」をご紹介。
順番に②と③も今後紹介していきますよ~。
★塗替え道場TV★はこのHPの左側にありますよ!
毎日、配信していますので、ぜひチャンネル登録よろしく~!
コーキングは紙テープで仕事が決まる!
現場のあるお宅は愛知県可児市。
社長の実家から自転車で10分くらいのところだそうです。
こちらの戸建ての現場からコーキング工事をご紹介。
では職人さんのお仕事を見ていきましょう!
今日は職人さんが3人で当たっています。
手順は、既存の撤去→養生→シーリングを打つ箇所にプライマー(接着剤)を塗る→材料を充填→ならし作業、です。
このぐらいの規模だと3人で2日間はかかります。
コーキング(シーリング)とは隙間やつなぎ目にシーリング材を入れて埋めていく工事。
ところでシーリングとか、シール工事、コーキングだとか聞いたことがあると思いますが、これ全部同じものだということをご存じですか?
いろいろな言い方があるのですが、全部同じ物を指します。
なぜ統一していないのでしょうか?
もともと、シーリング材と油性コーキング材という2つの材料がありました。
ざっくりいうと油性コーキング材以外の材料を全てシーリング材と分類されています。
シーリング材を使用した場合はシーリング、油性コーキングを使用した場合はコーキングと呼んでいたのですね。
しかし、今は油性コーキングをほとんど使用しないのです。
名前だけ残っていて、シーリングもコーキングもどちらの呼び名も使用しています。
同じ工事で同じ材料を使用するので、施工費用ももちろん同じです。
どちらの言い方でもちゃんと伝わりますよ。
さて、シーリング工事のことが分かった上で、職人さんの手元を見ていきましょう。
今回は養生をしているところを撮っていますよ。
紙テープでシーリングを打つ箇所を養生していくわけですね。
養生というのは他の部分が傷んだり汚れたりしないように、カバーをかけて保護することです。
この場合はシーリング材が他の場所にくっつかないようにするため、シーリング材を打つ箇所の周りに紙テープを張っていますね。
青いテープなのですが、強粘着のものだそうです。
色で粘着力が分けられていて、ホームセンターなどでも販売されているものだそうですよ。
興味のある方はホームセンターに行ったら、見てみてくださいね。
この粘着力の強いテープを使う理由は、ずばり良く付くから。
壁が汚れていると弱い粘着テープは付きが悪く、すぐ剥がれてしまうのだそうです。
弱い粘着テープの方がよい箇所もあるそうですが、きっちり付いて最後まで工事できる方が効率が上がります。
シーリングを打っている最中に剥がれてきては工事が中断してしまい、失敗してはみ出る、貼り直しなどになっては時間ばかりかかってしまいますよね。
そして紙テープを取る時も一気にサッと剥がせる方がいいので、あえて強粘着を使用したりするそうです。
2秒かかるところを1秒で済むように、と考えられているのです。
「たかだか1秒ぐらいで何が変わるのか」と思いますがその箇所に関しては1秒でも、全体で考えると大きな時間になります。
「秒単位が作業効率を上げる」と信念をもって仕事に取り組んでいる姿勢がとても格好いいですね!
さて、作業に戻りましょう。
窓枠に紙テープを2本張っていますよ。
枠の方には2枚重ねて、くっ付かないようにしています。
張った間には既存のシーリング材が残っているのですが、今回は撤去はなし。
段になっているところは基本的には撤去はしないのだそうです。
肉厚になるようにシーリングを打つので、このままでいいとのこと。
なるほど~。
その窓のすぐ下に化粧帯があるのですが、ここも撤去せずに増し打ちです。
帯の下にはサイディングボードがあり、目地があります。
この目地の底面は撤去してありますよ。
そして、くっつかないように養生してあるのですがわかりますか?
水色のものが上から下まで張ってありますね。
これはボンドブレーカーと呼ばれるもので、絶縁テープともいいます。
三面接着になるのを防ぐために張るのですが、なぜ三面接着にしてはいけないのでしょうか。
社長が説明してくれていますよ!
壁と壁の間にシーリングをしますが、奥にくっついてしまうとシールが伸びなくなってしまいます。
建物は動くので、奥がくっ付いていると左右の引っ張りで割れてしまうそうです。
それを避けるためにも三面接着はしてはいけない!
「壁と壁の間は三面接着はダメ!」覚えておきましょう!
シーリングはどこまでする?
次はサイディングボードの上の帯ですが、帯下にシーリングします。
これは最初からシーリングされていたので、同じようにシーリングするそうです。
同じ帯が上の壁にもあるのですが、その帯下はシーリングされていませんね…?
なぜでしょうか?
社長、解説お願いします!
上の帯下は、元々シーリングが打たれてないので打たない!
シーリングをして欲しい、とお客さんに言われることもあるそうなのですが、明らかに手抜き工事だな、という時以外は打たない!
いろいろな建物の仕組みがあるので、新築時に合わせるのが鉄則だそうです。
この上にある帯は化粧(デザイン)として付いているので、雨水が上から入ってきた場合、下に逃げれるようにわざとシーリングを打ってないそうです。
下のサイディングボードの帯は水が入っては困るので、上下ともきっちりシーリングされているわけです。
紙テープの貼り方のコツ
職人さんが紙テープを簡単そうに張っていますが、コツはあるのでしょうか?
実は慣れだそうです。
しかし、張る順番があります。
重ね方にも順番があり、同じように撤去しやすいように張っていくのです。
社長も何回かトライしたことがあるそうなのですが、職人さんのスピードは3倍くらい早いそうですよ!
おかしな順番で張ってしまうと、撤去の時にシールが剥がれてしまったりするので、とても大事なことなのです。
コーナー部分などはテープを切らず、1枚で張ります。
2枚で張ると2回剥がさなければなりませんが、1枚ならば一気に全部剥がせますからね!
今回は帯のところにクラック(ひび割れ)があったので、見積りには入っていませんが補修をしてくれます。
職人が現場判断で、見積りになくてもきちんと行いますよ。
雨漏りしたら末期?!
ここで、外壁に穴を発見しました。
これは雨漏りが原因だそうです。
シールから雨漏りした場合は、ひび割れてバキバキの状態になっているそうで分かりやすいそうですがこの時、家の中はどうなっているのでしょうか。
実は家の中は分からないのだそうです。
壁の中は断熱材などがあるので、なかなか雨漏りがすぐには染み出してこないのですね。
もし、家の中に雨漏りがあったらそれは病気で言うなら末期がんの状態!
すぐに工事しないと手遅れになりますよ!
早期発見はとにかく外から見るしかないので、業者を呼んでしっかり点検してもらいましょう!
メンテナンスが大事ですよ!
コーキング(シーリング)についてお分かりになりましたか?
紙テープが仕事を左右するとは驚きでした。
動画はここまでで終わりですので、コーキング工事は②に続きます!
次回は「誰でも分かるコーキング工事②プライマー解説」でお送りします!
では、また見てね~。