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2019/05/31
防水はどんな会社に頼むといい?~建設会社~
建物を建てるプロは雨漏りを直してくれる?
建物を建設するのが建設会社でゼネコンという呼び名もありますね。
ゼネコンとは建設会社のことでGeneral Contractor(ゼネラル・コントラクター)からきています。
総合建設業者のことを差し、建設の全てを請け負います。
ビルや商業施設、その他公共工事など何でも手掛けている建設会社ですが、もちろん住宅も手掛けていますよ。
大きいところから小さいところまで会社の規模は様々ですが、分譲マンションや建売住宅などの物件を手掛けており、デベロッパー(売主の不動産会社など)の下で、建築を行います。
スーパーゼネコンなどと呼ばれる、大手の建設会社もありますね。
CMなども良く流れていますので、きっと名前もご存じだと思いますよ!
「でも、うちはそんな超有名なスーパーゼネコンの施工じゃないな…」
小規模の建設会社でも大丈夫!
きちんと施工した建物に対して、責任もってトラブルに対処してくれますよ。
なので、マンションなどの集合住宅の場合は特に、建設を手掛けた建設会社に連絡をとるとスムーズなのです。
戸建ての場合も同じです。
まずは施工した会社に連絡しましょう。
物件を購入して売買契約を交わした後に、取扱説明書などの書類と一緒にアフターサービスについての書類も手渡されます。
「困った時はここに連絡」となっているのが一般的で、管理会社に連絡の場合も。
管理会社に連絡した場合でも、そこから建設会社に連絡がいくのできちんと対処してくれるはずですよ。
なので、全く自宅の建設に関わっていない建設会社に依頼をするのではなく、まずアフターサービスの窓口に連絡をするといいのです。
「それで肝心の雨漏りは直してくれるの?」
対処はもちろんしてくれます。
防水専門店や塗装専門店に依頼した場合と何が違ってくるのでしょうか?
どういう風に進んでいくのか、お伝えしていきま~す。
1.そもそも現場の品質をわからない監督が多い
「アフターサービスの連絡先が分からない」
「どこの建設会社なのかが分からない」
こういった場合でも、ともかく雨漏りを止めたいので施工ができる業者に依頼しないといけませんね。
では一般の建設会社に直接依頼はできるのでしょうか?
修理依頼すること自体は可能です。
しかし、建設に携わっていないので分からない、というのが本音でしょう。
「建物の作りなんて全部同じでしょう?」
「マンションの作りなんて違いがない」
そう思いますよね~?
実際はそれぞれ違い、設計図を見ないとどのように作られているか分からないのも事実。
だいたいの構造は同じように決まった手順で行われますが、設計図・施工計画書に沿って行われるものなので、その設計図がなければ細かい部分は分かりません。
見ただけでは予想はできますが、内部までは分からないので設計図が必要になります。
「たぶんこうであろう」とあくまで、予想で修理計画をたてなければなりませんので、荷が重いかもしれませんね。
当然、修理をしてもらうこちらとしても、そんなあやふやな感じで担当されるのは、不安です。
そして、それを担当する現場で指揮をとる監督が、頼りない人物であったら、どう思いますか?
建設会社では、現場経験が少ない担当者がリニューアル工事や、リフォーム工事を担当することがよくあります。
新築物件の担当ばかり務めてきた現場監督がリニューアルやリフォーム部門に移動することが建設会社ではよくあることなのです。
実際の現場監督としての経験が少なかったり、部下に任せっきりであったりと品質を理解していない監督も少なくありません。
もちろん、全ての建設会社がこのような体制を取っているわけではありませんし、担当者が現場を理解していない人ばかりではありませんよ!
しかし、こういう頼りない監督が担当をすることもよくあること。
そのような監督が防水屋さんを連れて、雨漏り現場を見に来ても原因を突き止めるのは難しい、というわけです。
元受けである建設会社が下請け業者の防水屋さんを連れて雨漏り現場を見に来ます。
防水屋さんは監督に従い、言われた通りの施工をするのですが、指示をするのは監督ですので、この指示が的確でないと、漏水を止めることができませんね。
これは当然の結果。
建設を携わっていないので分からない、というのは仕方がないことではありますが、それなりにキャリアもあるのに、分かっていない監督も結構いるものなのですよ。
防水施工そのものをきちんと把握していて、経験も豊富な現場のことを分かっている監督に見て欲しい、と思いますよね~?
このようなことを避けるためにもまず、アフターサービスの利用を考えてみてください。
また、デベロッパー(売主)に確認をとることも可能ですよ。
自宅を購入した時に戸建ての建売やマンションの売買契約書に、必ずデベロッパーの会社名と施工会社が記載されているはずです。
書類の見直しをして、どこに依頼すべきか確認をしてみてください。
施工会社、管理会社、デベロッパー、この三社のどこかしらで必ず対応してくれるはずです。
管理会社でもデベロッパーでも、担当した建設会社に連絡をしてくれるので関係のない別な建設会社が見に来ることはありません。
図面を見ながら、当たってくれますので安心ですよ。
また、金額もアフターサービスとして扱ってくれることがほとんどなので、無料であることもあります。
これはとても嬉しいですね!
もし費用がかかったとしても、安い料金で施工してくれます。
ごまかされて騙される、なんてこともありません。
それだけでもかなり安心ですよね。
なので、関係のない建設会社に依頼をする前に確認をすることをおすすめします。
2.金額が高くなることが多い
「書類も手元に無くて、施工会社が分からない!」
その場合はとにかくどこかに依頼して、工事をしてもらわなければいけません。
では、建設会社に依頼をした場合、金額はどのくらいなのでしょうか。
安いのでしょうか?高いのでしょうか?
「金額は高くなることが多い」と言わざるを得ません。
なぜかというと、建設会社に依頼をするとその内容にあった業者を手配し、その業者と一緒に建設会社の監督が現場確認にきます。
つまり、下請け業者に頼むわけですね。
そこで監督と防水業者が施工計画を立てて、それに見合った見積もりを防水業者が建設会社に出し、建設会社が顧客に出す、という流れになります。
元請け(建設会社)→下請け(防水業者)→孫請け(職人)
このように下請けがたくさん続き、中間マージンがかさむ仕組み。
直接、防水業者とやり取りを進めるわけでは無いので、金額が高くなるのですね。
時間もかかります。
下請けに聞いてから、返事をするわけですからすぐに回答がきません。
間に建設会社が入る以上、仕方のないことではあります。
しかし、建設会社に依頼したからと言って悪いことばかりではありませんよ。
「雨漏りの場所が複数である」、「特定できない」といった時など、あらゆる業者に見てもらえます。
サッシから雨漏りしている時ならばサッシ屋、屋根は屋根職人、外壁ならば塗装業者とそれぞれに合った施工業者があてがわれるのです。
いっぺんに複数の修理ができるのならば、新たに別業者を探す必要がないので負担が減りますね。
もちろん、それぞれに見積もりが出るので金額が高くなりますが今回、本当に必要な工事なのかよく見極めることが大事です。
分からない監督に現場を見てもらっても、漏水の穴を塞ぐ程度の施工しかしないようでは根本的な解決とは言えませんよ!
原因を探って完全に修理をしてもらうようにしましょう。
建設会社といっても、いろいろな会社があります。
規模も実績も違いますので、信用できる建設会社に見てもらいましょう。
次回は「トップコート」についてお伝えします♪