- 上塗り
- 中塗り
- 塗料
- 塗装
- 錆止め
2019/07/22
手抜き工事かも?2回塗りと3回塗りの見分け方!~寺西先生の塗装講座~
「塗替え同場」が配信している「塗替えTV」の動画から大好評の「寺西先生の塗装講座」です。
今回は手抜き工事でよくある2回塗り・3回塗りの見分け方を解説!
気になる動画はこちら!
↓↓↓
手抜き工事!2回塗りと3回塗りの見分け方!一般の方でもわかる!塗替え道場の職長が解説します
毎日、配信していますので、ぜひチャンネル登録よろしく~!
2回塗り・3回塗りの見分け方
大人気の塗装班・職長の寺西くんがお送りする「寺西先生の塗装講座」から今回は2回塗り・3回塗りの見分け方です。
現場は屋上の鉄骨でもともと看板が付いていたものです。
サビがすごかったそうですよ!
まっ茶々の鉄骨を白に変えて欲しいとのオーナーさんのご要望です。
寺西くんの本音は、「まっ茶色だから茶色か黒の塗り替えにしてほしい…!」
これ、正直な感想だそうですよ。
なぜなら、暗い色から白に変えるのは結構大変なのです。
白だといろいろ透けてしまいますからね。
下塗りが大事になってきます。
前回、鉄部塗装の中塗りの色を変える動画をご紹介していますが、白の場合は下地が濃いとダメなのです。
気になる方はこちらの動画もぜひチェック!
↓↓↓↓↓
ちょうど今、上塗りをしているところですね。
画面中央の柱を挟んで左側が中塗り(2回塗り)したところで右側が上塗り(3回塗り)したところ。
←中塗り段階(2回塗り)→┃柱┃←上塗り段階(3回塗り)→
鉄部なので下地のシーラーとかサーフではなく錆止めを1回目に入れています。
フェンスやシャッター、トタンなど鉄でできている部分を鉄部といい、汚れやサビなどを落としてからサビ止めを塗って、上塗りで仕上げます。
ここでカメラマンから質問です。
「ニスを塗るみたいな感じですか~?」
ん~~、ちょっと違います…。
上塗りは仕上げ材なのでこの色に合わせた色を下塗りで使わないと、どれだけ材料を濃くしても劣化した時に赤色が出てしまいます。
今回は上塗りが白なので、下塗りも白を使用しているのですよ。
錆止めはサビに対してはとても強いけれど、紫外線には弱く、コーティングをしないといけません。
サビには強いけど太陽光が直接当たると劣化が早くなりますので、上塗りでフッ素やシリコン、ウレタンなどの樹脂塗料をコーティングに塗っているというわけです。
ここの鉄骨は中塗りが終わっているのですが、ツヤが素晴らしいお馴染み塗料「ハイパーユメロック」が下塗りのサビ止めの上に一回塗ってあります。
なので、ツヤが出ていますね。
けれど、ツヤが出てない部分もあるのですが、画面で分かりますでしょうか?
ザラザラの部分はツヤが出ません。
元々サビていた部分はザラザラしていて、塗料を吸い込みやすいのでツヤが出ないのです。
動画で確認してみてほしいのですが、反射しているように見えているところが塗装のツヤですよ!
なんだか水分のように見えますが、雨水などが溜まっているわけではなくツヤなのです。
ツルツルしているところと、ザラザラの部分がありまだらになっていますね。
塗料を吸い込むところと吸い込まないところの差が出ているのです。
では、3回塗りした方を見てみましょう。
画面の右側です。
3回目の上塗りをしたところはツヤツヤですよ!
全部ツヤッ!としています。
ザラザラの部分もツヤが出ていますね。
これが2回塗りと3回塗りの違いです!
ぜひ、動画で確認してみてくださいね。
上塗りの塗り方実演
では、寺西くんが上塗り実演してくれます。
まず塗料の状態ですが、シンナーを入れれば入れるほど塗膜が薄くなるので、濃いもので塗りましょう。
ドロドロのもので厚く塗っていきます。
ザラザラの部分が分からなくなるぐらい、タップリと濃いものを塗ってください。
では塗りましょう。
ぬりぬり…。
ローラーで塗ったところのザラザラがあっという間に分からなくなりましたよ!
これも動画で見てくださいね!
多少はザラザラが残りますが、かなり分からなくなっています!
すごいです!
反射してツヤツヤですよ~。
ここの鉄骨、看板が元々付いていたのですが、看板があると内側が塗れなく大変。
針金が付いていて曲げることができる隙間専用のハケもあるそうですよ。
塗るのにも時間がかかって大変で、確認も見えないので鏡を使って見たりするそうです。
場所によって、塗装テクニックがあるのですね。
いろいろな道具を駆使して日頃、頑張っています!
このように上塗りをするとツヤが違うので、2回塗りと3回塗りは見分けがつきます。
下地処理は化粧のようで、「化粧水などが下塗りならば、上塗りは日焼け止め」
なるほど、言い得て妙ですね!
女性にも優しい解説ができるなんて、さすが寺西先生!
と、思ったら、寺西くんの昔の親方が言っていたそうです。
上手な例えですよね。
確かに塗るのと塗らないのでは大違いです。
しっかり、上塗りしないと紫外線も防げませんからね。
寺西先生のお悩み相談
以前、コメントで質問がありましたので、寺西くんからアドバイスです。
ちょうど鉄部の塗装をしているので、ぜひともこの動画を見て欲しいですね!
コメントにお悩みを入れてくれたのはHN「溶接絶対上手くなりたいぞ」さんです。
「工場の鉄部を自分で塗りたいのですが、どうやればいいですか?」
はい、お答えします!
まずはケレン作業をしっかりして、サビなどをきちんと落としましょう!
「カワスキ」という刃物や「マッジクロン」というタワシで削ったりしてその後、錆止めを下塗りとして入れます。
カワスキは塗膜はがしの専用道具でサビをかき落とせますよ。
大きいものから小さいものまでホームセンターでも購入できますので探してみてください。
マジックロンもホームセンターで購入可能。
サビ落としにはこれですよ!
「溶接絶対上手くなりたいぞ」さんは乾燥時間を気にしていたそうなのですが、乾燥はメーカーのカタログを調べると乾燥期間が載っているのでそれを参考にしてください。
例えば23度で何時間、というように決まった乾燥時間があります。
ネットでも調べることができ、何時間でOKなどが分かりますよ。
表面が乾いていても上塗りをした時にくっ付いてきてしまうとまだ早いので、しっかり乾燥してから2回、3回と重ねていけばバッチリです!
キレイな仕上がりにするためには乾燥をきっちりさせて、3回塗りをしてくださいね。
ツヤが美しいハイパーユメロック、おすすめです!
お悩み相談までできるなんて寺西くんはさすがですね。
今回のような寺西くんに解説して欲しい!聞いてみたい!ことなどありましたら是非コメントを入れてくださ~い!
わからないこと、知りたいこと、寺西先生がお答えしていきます。
なんでもお答えしますよ、分かる範囲で!
よろしくお願いしま~す。
2回塗りと3回塗りは見た目で分かりますので、よく見てみてください。
特に鉄部は今回のようにサビの部分で差が分かります。
外壁などもツヤ感が違いますので、素人でもよく見れば見分けられますよ。
悪質な業者に騙されないようにしましょうね。
ケレンなどもしっかり行っていなければ、塗った時の表面が美しくありません。
きちんとケレンが行われていればツヤの出かたにも違いが現れるはずです。
このキレイな仕上がりを覚えて、見比べてみてくださいね。
次回のご紹介動画は「雨樋の交換」についてです!
お楽しみに~☆
では、また見てね~。